これが有田のお宝だ!

〜有田焼様式美〜

染付竹虎図深鉢(古伊万里様式)
江戸中期・径37cm×高さ10cm

中央に躍動感あふれる勇壮な虎を染付で大胆に描き上げ、周りに太湖石と竹を配した大きな深鉢である。 「竹に虎」は古来の中国や柿右衛門様式によくみられる代表的な題材であるが、呉須の発色の味わい、 大胆な筆使い、高度な技術による形状と、どれを取り上げても上手ものであり、 伸びやかな筆致からもこの文様の古伊万里最盛期の作品である。

img:染付竹虎図深鉢(古伊万里様式)
img:色絵草花文金具付瓶一対(柿右衛門様式) 色絵草花文金具付瓶一対(柿右衛門様式)
江戸中期・径12cm×高さ27.5cm

極めて薄く成型された面取りの八角細口瓶である。 乳白手(にごしで)素地上に赤と青を主調色として菊や藤袴などの秋草文を表し、 口部に花唐草の瓔珞文を配している。 口部と底部にはルイ王朝の刻印のある豪華な金具が取り付けられ、 室内装飾用としてヨーロッパの宮殿を飾ったものである。 これと同じ意匠と作行きの瓶が一対で、 女王メリーII世の収集で有名な英国ハンプトン・コート宮殿に所蔵されており、 独国ドレスデンのアウグスト強王のコレクションにも同様の作品が確認される。

染付唐花文八角皿(鍋島様式)
江戸中期・径19cm×高さ5cm

器形を八角にして口部を端反りにした皿である。 見込を八角形の白抜きにし、 側面を霊芝風の唐草を連ねている。 外側には精緻に描かれた椿唐草文をめぐらし、高台は整然と並んだ剣先文である。 むらのない薄い染だみは驚くべき巧妙さがあり、鍋島藩窯の技術の粋を示した作品である。

img:染付唐花文八角皿(鍋島様式)
img:色絵鈴をもつ唐獅子像(古伊万里様式) 色絵鈴をもつ唐獅子像(古伊万里様式)
江戸中期・横16cm×高さ12cm

座った形で鈴を持ったユーモラスな獅子の表情は見事な出来映えで、当時の上手の置物である。 こういった彫塑像には、元禄銘が入った置物があり、元禄期の重要な輸出品であったことを窺わせる。 上絵の赤、青、黒で描いた斑点が鮮やかなのと対称的に、鉄砂釉の使い方が見事で、 この獅子像をより重厚なものにしている。 イギリスのある有名なコレクターの所蔵品であったが、1975年に里帰りした作品である。

 

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